直腸がんステージ1からの肺転移

2019年7月3日 肺手術入院3日目 手術当日のレポート

2019年7月3日

ついに肺切除の手術の日がやってきた…

昨夜は眠れなかったなぁ。こんなの久しぶり。10時にベッドに入って中村由利子をずっとイヤホンで聞いてて、もう3週くらいして、それでも起きてる。時計見たら11時半。やばい、寝なきゃ…と思ってもその後もほんと全然眠れた感じがしなくて。浅い眠りってやつね。夢まで見たもんなぁ。

実家近くの山道を通って家に帰る途中、大雨で道が氾濫?してて、警備員の人が棒振っていて、私は渡って左折しようとしてるんだけどその道は舗装されていない砂利道で、しかもぬかるんでそうで、これ車で行けるの?って感じ。次に来た車は大型車で、大雨の水たまりをわたり切れず水に車ごと浸かっちゃって、ずぶずぶ沈んでいきそうなところを警備員さんが押してなんとか顔を出して難を逃れるという。ちょっとスリリングな夢。なんなんだろう。私は車から降りて手を貸せばいいものを、車の中から様子を見ていただけだった…なんなんだろうあの夢は。あまり気持ちのいい夢じゃないなぁ。

 

そうしてうとうとしているうちに朝のナースがやってきて、6時過ぎだったのだけれども、体温は36.2度、血圧が低くてびっくり。99の55くらいであった。ついに100切っちゃったよ。大丈夫かな?今回の入院ではずっと血圧が低い…。

OS-1は8時45分ギリギリに最後の200㏄をナースの前で飲み干した。朝、胃薬一錠を飲んだ。

 

続いて若い先生が来て、左の鎖骨あたりに黒いペンで印をつけていた。左の肺を切るんですよ、の目印だそうだ。そこを切るわけではないよ、と。

そのあと、12階へ上がった。わたしのパワースポット。もう日は高く昇っていたけど、今日は雨じゃないだけラッキー。昨夜天気予報をチェックしたら、入院中はずっと雨マークだったから、今回は太陽に会えないかと思ってた。良かった。12階でしみじみいろいろと思って、動画も撮っていたら泣けてきた。息子たちからもラインで応援メッセージが入っていて嬉しくて。頑張って生きて帰って来ないともうあの子たちに会えない。そういうわけには絶対いかないので、なんとしても今日の手術は成功させないと!

3度目の手術を前に、やっぱり多少はナーバスになるものですな。でも今、ここで涙を流して浄化させたから大丈夫。今日はもう泣かないぞ。肺の今までの頑張りに心から感謝したい。大きく深呼吸を、青空に向かって繰り返した。そう、今日は青空なんだよ!

 

朝ごはんは食べられない。OS-1を飲み干したらもう水すらNGだ。だから手術の時間までとても暇…。5階の庭園の散歩もして、アジサイなどのお花の撮影も出来た。

 

医師団が5~6人で今朝も立ち寄って下さった。主治医のM先生は6時台からもう廊下を歩いていらした。頑張りましょうね、と声をかけてくれた。クールでクレバーな先生だけれども、先生なりの優しさと応援心で声をかけてくれるのが嬉しい。

 

相変わらず実家の母と妹は心配モードMAXだ。ほんとうに気の毒なこと…。ごめんよ。

妹はもうすぐ病院に来てくれる。

…と、当日のレポートはここで書き終わっている。

夫と妹に見送られて手術室に入り、手術は順調に終わった。

術後は、過去2回の手術(直腸切除、ストーマ戻し)と比べると圧倒的に体は楽だった。なんたって、スマホに向かってしゃべることが出来たもの!(でもその動画を見ると、やっぱりかなりしんどそうで、息も絶え絶えなんだけど…)

無事を北海道の両親に伝えたくて、動画を送った。そんなことする元気は、過去2回の手術にはなかった。

 

この日はとにかく、ひたすら喉が渇いて辛かった。水を飲んではいけない時間帯がとても長かったのだ。最初の手術の時に感じた腕の痛みや腰の痛みはない。けれど、ひたすら喉が渇いていた。

 

でも、また自分の病室に帰って来れた。ほんとうに良かった。