直腸がんステージ1からの肺転移

2019年7月1日(月)入院前日の3つの毒と、肺手術入院一日目の日記

2019年7月1日(月)

昨日はさんざんな一日であった。でも別な視点から見れば、厄を一気に落としてくれたというか、毒出し、デトックスな一日というか。そう思うようにしたい。

まず最初の毒は、みなとみらいでの駐車禁止違反。バカだな本当に私。入院前にいろいろな用事を済ませたくて、でも時間が限られてて、魔が差してほんの10分路駐してしまった…。その間に黄色い紙貼られてた…ほんと10分間だけなのに!あちゃ~!!だよね。ショック大きい。1万8000円がひらひらと飛んでいく~。

 

二つ目の毒。それから帰宅して、入院グッズの最終チェックで水筒を用意しようとしたら、シンク下が何か濡れてる…。どうも水が漏れているようだ。よくよく調べたら金属製のじゃばらの浄水器蛇口のホースが漏れている。水をだすほどに漏れる。ディスポーザー経由の排水は大丈夫だ。そういえば昨日くらいから、蛇口から出る水の圧力がおかしい感じがあった。このせいか!!もう夜の10時を過ぎていたけど、蛇口に書いてあったメーカーのフリーダイヤルに電話してみると、交換修理の説明をしてくれた。明日また工事日程を決める電話が来るらしい。とりあえずバスタオルなどで水を拭いて、シンク下の中のモノを全て出した。とりあえず応急処置はこれでオッケー。

 

三つ目の毒。その後お風呂に入って洗濯物をたたんでたら、スポーツ店の袋の中に次男の中学の部活ゼッケンと白いシャツ。そして6月30日つまり本日の試合の詳細が書かれた紙が発見された。次男は今日は部活なくてオフだって言ってたのに。そして朝から相変わらずゲームばかりしてたのに!実は今日、試合だったなんて…ショック大きすぎる。何がショックって、ママに嘘ついてることが許せない。ついに私もキレて、次男からゲームとスマホを取り上げた。長男もこのことについて、真剣にアドバイスしてくれた。部活そんなに嫌なら、やめてもいいんだよ…っていうアプローチにしたら?とかね。長男はずいぶん心身共に成長したと本当に思う。この子はもう大丈夫だ。それにしても次男は…。心配過ぎる。

 

以上、入院直前のさんざんなこと3連発。寝るのが1時過ぎたのはもう仕方ないよね…

 

そして入院当日。なんとか起きて、長男を見送る。そういえば長男はきのう珍しく病気のことを訪ねてきた。明日は何をやるの、前はどうしたんだっけ、とかね。直腸をとったこと、肺を切ることを説明したらふーんと聞いてくれた。やっぱりさすがに興味はあるんだなと思って。嬉しかった。朝も、いつもより会話が多くて、嬉しかった。登校前の表情、写メを撮らせてもらった。うん、いい顔だ。

 

それに比べて次男は相変わらずな寝起きの悪さで、昨夜のゲームのことで機嫌が悪い。スマホのSNS時間制限をかけたらまた怒り出す。同じように登校前の写メをとっても表情がよろしくないね…。ママにしばらく会えないって言うのにその態度?!中2はこんなものかな。

 

そこからまたバタバタと準備して、結局、9時31分のバスで雨の中たくさんの荷物抱えて駅へ。バスからJRへの乗り換えも大変だけど、エレベータを多用してなんとか。結局病院には11時5分前に着いた。けれど入院窓口は激込みで、30分ほど待ったかな。事務員さんも私も慣れた感じでやりとりし、その後、血液検査を受けた。今日は4本だった。いよいよだね。

今回の入院は8階東。病院の都合により個室だと言っていたけど、ほんとうに個室であった。でも窓のない、本当にナースセンターのすぐ脇!カーテンとドアを開けたらもうそこにはナースたち。何かあれば直で来られる、みたいなロケーションであった。この部屋は、ロッカーはたくさんあるしなんせ広いし明るいし、4人部屋に比べたら最高!これはもうホテルみたいだ。現にもう消灯過ぎて21時45分だけど、個室だからこうこうと灯りを付けてPC打ってても誰にも迷惑かからない…。トイレがないのは残念だけど、十分すぎるほどの環境だ。

お昼を食べて、2回でレントゲン撮って、ナースといろんな話をしていたらすぐに3時。夫が来て、主治医M先生の話を聞いた。これまた詳しく分かりやすい説明を40分にわたってしてくださった。聞くにつれ、わたしの肺の腫瘍の位置はとても取りやすいところにあり、だからこそ手術が出来ると。これはラッキーだと心から思った。肺の10分の1ににも満たないくらいの範囲の切除で済むんだそうだ。もちろんこれで全部終わりではないという覚悟はしてる。でも、転移にしてはかなり、超、ラッキーな部類だと心底思う。こうして転移、手術の経験を私に与えることで、私のミッションは今後、どういうことになるんだろうと思う。それにしても主治医M先生はクールでクレバーという形容詞がぴったりだ。これからお世話になるけれど、とても信頼できると思う。

 

それから部屋で夫とねぶた祭りの計画をしたり。なぜか急に浮上した計画なんだけどね。手術が終わって元気になるという前提で。この夏も楽しもうじゃないですか。

 

そうこうしている間にも、検温などでナースが部屋に来てくれる。その都度、いろんなことで話題が広がって楽しい。今回も楽しい入院生活になりそうだ。個室は個室で、ほかの患者さんとの交流が少ないのが淋しいけど、そのぶん医療者とはたくさん密に話せるから良いな、と思った。4人部屋だと、他の患者さんのことを気にして、なかなか話せないことも多いけれど(みんな病状違うし、苦労も違うからね)、ここではだれの目も気にせずに話せる。ありがたいな。

 

今日は雨で、夕陽は見られなかったけど、雨の夜景はそこそこきれいだった。明日はどうかな…。病院の窓辺の風景もまた今回、楽しみだ。

そういえば血圧が低くて、昼には2回計った。上が100ちょっと下が50ちょっと。体温は上がってきている。昼36.4、夜38度だった。発熱の自覚はないんだけどね…。部屋があたたかいせいかな。特に体調が悪い感じはない。今日明日は体調管理、ベストコンディションで手術を迎えるための日。よし、やるぞ。