「転移」という言葉の持つパワーはものすごいものがある。
ある意味、がん発見とかより、ずっとずっと強い意味を持つと思う。自分がその言葉を受け止める側になってみると、この言葉のパワーをものすごく感じる。
がんに転移は付き物、と今となっては痛いほど理解している私だけれど、正直、ほんとうに自分に「転移」が起こるまでは、ちょっと他人事と思っていた。
だって私、ステージ1だもの。
がんがあった直腸は切除したし、リンパ廓清もしてもらったし、もう治ったもの。
そんなふうにどこか、高をくくっている自分がいた。今となっては、甘いな…と思うけど。
私の転移の経験は、がんに対する理解を深めることに役立ったし、転移=即絶望しなくていい!ということもわかった。だって転移してなお、私はいまこうして、元気に生きていられているから。
もちろんまだ転移の恐れはあるし、自分の思いとしても、転移は怖いなというのはある。
けど、いつどこにどのように転移が起こるかは、ほんとに、自覚症状もないし、考えてもわからないんだよね…。
だから、その時が来たら、また対応すればいいのです。
先のことを思って無駄に心配してもしょうがないのです。そんな毎日、楽しくないよね!
ということで、やっと重い腰を上げて、私のがんストーリー第2幕?!
直腸がんの肺転移について綴りたいと思います。(やっと!!!)
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2019年3月8日(金)
肺、胸、腹部のCT検査を受けた。この時の心境は、一言で言うと、無。
期待も不安も何もない感じ。なんだろうな、別にどうぞ検査してくださいませ、という感情が近いかなぁ。
だから午前中、オンラインサロンの仲間とのオフ会に参加して、わいわいと楽しく会話していた。完全にこころはリラックス!
午後からちょっと検査に行ってくるねー、とカフェインレスの飲み物で談笑していた。
11月に人工肛門閉鎖術を受けてから、排便コントロールに悩まされてはいたけれど、至って元気で、食事も手術前の感じに戻ってきていて、少しはワインも飲むようになり…
シュガーフリー生活や、毎朝の野菜ジュース、全粒粉のパン作り、赤身肉や加工肉は極力とらない…といった食生活の改善はずっと続いていた。
だからかな、体の調子はすこぶる良かったから、どんな検査受けようが私の体はもう大丈夫!くらいに思っていた。
検査はスムーズに終わり、
お昼を抜いていたから、病院のレストランで食べたハンバーグ定食がひときわ美味しかったなぁ。
この日の検査はCTが混んでいたために夕方となり、画像診断結果を受けての主治医の診察は後日に持ち越された。