直腸がんステージ1からの肺転移

転移というパワーワードが私の現実になる日まで~2019年3月8日「CT検査を受ける」

「転移」という言葉の持つパワーはものすごいものがある。

ある意味、がん発見とかより、ずっとずっと強い意味を持つと思う。自分がその言葉を受け止める側になってみると、この言葉のパワーをものすごく感じる。

がんに転移は付き物、と今となっては痛いほど理解している私だけれど、正直、ほんとうに自分に「転移」が起こるまでは、ちょっと他人事と思っていた。

 

だって私、ステージ1だもの。

がんがあった直腸は切除したし、リンパ廓清もしてもらったし、もう治ったもの。

 

そんなふうにどこか、高をくくっている自分がいた。今となっては、甘いな…と思うけど。

 

私の転移の経験は、がんに対する理解を深めることに役立ったし、転移=即絶望しなくていい!ということもわかった。だって転移してなお、私はいまこうして、元気に生きていられているから。

 

もちろんまだ転移の恐れはあるし、自分の思いとしても、転移は怖いなというのはある。

けど、いつどこにどのように転移が起こるかは、ほんとに、自覚症状もないし、考えてもわからないんだよね…。

だから、その時が来たら、また対応すればいいのです。

先のことを思って無駄に心配してもしょうがないのです。そんな毎日、楽しくないよね!

 

ということで、やっと重い腰を上げて、私のがんストーリー第2幕?!

直腸がんの肺転移について綴りたいと思います。(やっと!!!)

 

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2019年3月8日(金)

 

肺、胸、腹部のCT検査を受けた。この時の心境は、一言で言うと、無。

期待も不安も何もない感じ。なんだろうな、別にどうぞ検査してくださいませ、という感情が近いかなぁ。

 

だから午前中、オンラインサロンの仲間とのオフ会に参加して、わいわいと楽しく会話していた。完全にこころはリラックス!

午後からちょっと検査に行ってくるねー、とカフェインレスの飲み物で談笑していた。

 

11月に人工肛門閉鎖術を受けてから、排便コントロールに悩まされてはいたけれど、至って元気で、食事も手術前の感じに戻ってきていて、少しはワインも飲むようになり…

シュガーフリー生活や、毎朝の野菜ジュース、全粒粉のパン作り、赤身肉や加工肉は極力とらない…といった食生活の改善はずっと続いていた。

だからかな、体の調子はすこぶる良かったから、どんな検査受けようが私の体はもう大丈夫!くらいに思っていた。

 

検査はスムーズに終わり、

お昼を抜いていたから、病院のレストランで食べたハンバーグ定食がひときわ美味しかったなぁ。

 

 

この日の検査はCTが混んでいたために夕方となり、画像診断結果を受けての主治医の診察は後日に持ち越された。