がんになって、変わったこと

ぷちコロナうつにご用心~待ちに待った元気な夏なのに活発に動けないことのストレスとは~

このところ、気分が晴れない。

休みの日、朝起きて、なーんにもやる気が出ない。ご飯も作りたくない。掃除洗濯もしたくない。出前頼もうにも、食べたいものも思い浮かばない。SNS開くのも億劫。なんかもう疲れた…。

正直に言うと、これって、いわゆるコロナうつってやつ??って思うくらい気分が落ちてる日もありました。抗がん剤も終わって、心身ともに元気なはずなのに。なぜ?

いや、心身ともに元気だからこその、落ち込みなんですねコレ…。以下、詳しく綴る、私のぷちコロナうつの原因と思われる要素。(ご興味ある方だけお付き合いくださいませ)

 

1.仕事が忙しい

平日はフルタイムで在宅勤務。やらなきゃいけない業務があるから、その時間帯はしっかりパソコンに向かって働いてる。

最近、そう、コロナで集合型のイベントが減りオンラインが増えたころから、私の業務は増え、時間内に終わらせられない日もあったりして。パソコンを閉じたら、なーんか疲れ果てていて。

 

ほんとうはね、ブログも書きたいこといっぱいあるのに。

仕事のパソコンを閉じて、今度は自分のノートパソコンを開くっていう行為が、とてもとても億劫になっている。結構わたし、日々、疲れているな、と思う。

 

夜、寝つきが悪いことも増えた。

それは、排便障害のせいでもある。寝ようとすると便意が起こり、しかも、少しずつ何度も何度も起こるから、おちおち寝ていられない。オムツでもして寝ればいいでしょ、と思うかもしれないけれど、これね、なってみないとわからない感覚かも知れない。こんな状況(便意が頻繁に襲うために眠れない状況)なんて、私だって今まで想像だにしたことなかった。結構辛いよ。それで、夜中の3時近くまで眠れないこともある。

 

これも、疲れの原因だな、と思う。

 

2.あまりにもインドア生活が続きすぎていることによる、閉塞感の高まり&帰省できないことの切なさ

 

コロナによる自粛生活がみんなのもとに襲ってきたころ、そうあれは5月の緊急事態宣言の頃かな、私にとっては在宅生活はもう日常のことだから全然平気!むしろ、どんとこい!慣れっこだから私!

なーんて、偉そうなこと言ってたし、実際に全然辛くなかった。

うつうつとする日なんて、皆無だった。

 

むしろ、世の中みんながいっしょになって巣ごもり生活を強いられるという状況が、とても心強くもあった。だって、私だけじゃない。がんの時は、周りとは違う私、みんな元気だけど私だけ手術して、抗がん剤して、副作用に苦しんで… 私だけ… っていう淋しさというか切なさというか…がちょっとあった。

けど、今回は、みんな一緒に耐えている。頑張っている。しかも、世界中のみんなが!

なんかそれが本当に心強くて。その一体感が私には嬉しかった。

 

でもでもでも…!!!

 

いくらなんでも、長すぎるのだ。

7月に入り、ここのところ落ち着いてきいた感染者数が、また100人の大台に乗り、しかも連日となり。

また、東京の人(一都三県の人?)は、地方の人にとって招かれざる客となる…。悲しい…。

 

というのも、この夏は、北海道に帰省できると思っていた。

この夏こそは、病院で過ごさなくていい。手術の傷跡に気を使い(術後はどうしたってしばらく痛いから、動きに制限がかかる)、食事にも一層の配慮をし(術後は特に腸閉塞が心配)、いつもの私の何倍も小さくなって過ごしていた、過去2年の夏と違うんだ!!

 

そう思っていたのに、また、だめなんだ。この夏も、だめなんだ私。

おうちで、おとなしくしなきゃいけないんだ…(涙)

 

2018年の8月は最初の手術だった。直腸切除して、ストーマつくって。

2019年の夏は、肺転移の手術だった。その後9月からは抗がん剤治療が始まって。

そして2020年の夏は、2年ぶりに、パーッと遊べる!はず、だった…。

 

でも、やっぱり、だめみたいだ。

 

この新型コロナウイルスの嫌なところは、自分だけ良ければいい、が通用しないこと。

かかったら自己責任、というわけにいかないところだ。

自分が接する相手が感染して重症化したらどうする?

自分は保菌者じゃないと言い切れる?

そこ、なんだよね…。

 

北海道に帰省して、親の顔を見たいよ。けど、高齢者である両親に万が一うつしたら?

そして私も、がんサバイバーで、今年3月まで抗がん剤治療を受けていた身。

私だって、健康な人より感染しやすいであろう、免疫力の低い身なのである(抗がん剤治療が終わっても、骨髄抑制の影響はまだ出ていて、免疫系をつかさどる白血球数が通常より少ない値である)。

だから、私に会う人も、私に対して「感染させてはならない」と気を遣ってくれる。というか、「まだ会わないほうがいいね」となる。私も正直、まだまだ、手放しで人と会っておしゃべりを楽しんだり食事を楽しんだり…は、ちょっと勇気がいる。結果、人とほとんど会ってない日々がもうずーっと続いている。

 

コロナ問題は、相手があるから、辛いんだよね。

そこが、がんとは違うところだよね。がんは、うつらない病気で本当に良かったと思うよ…

 

そんなことも、うつうつとする原因の一つなんだな。

 

3.私以外の家族が、どんどん外の世界へ出て行って、彼らがコロナ前の日常に少しずつ戻っていることに対する強度のうらやましさ

長男はバイトを始め、大学の授業こそまだオンラインが続いているけれど、自動車学校は再開された。

次男の中学校も、部活も含めて再開され、毎朝マスクをつけて体操着登校で元気に登校している。

二人ともとても楽しそうだ。うんうん、とてもいいことだ!子どもはこうでなくちゃ!

 

夫もときどきは在宅勤務をするけれど、オフィスに出勤する日が増え、最近は他県への出張も再開したらしい。うんうん、経済活動が活発化していて大変よろしい!!こうでなくちゃ!…でも、他県へ行くことは、仕事とはいえ、その行為が私にはうらやましい…。

 

私もどこかへ行きたいのだ!!!

出ていきたいの。家じゃないどこかへ。

もちろん、近所のお散歩はしている。特に、元町商店街や港の見える丘公園は、自粛期間中も大切なお散歩先として、何度も行っている。そこから見る横浜港も、街並みも、大好きだし気分転換になるんだけど… もう少し先の、どこかへ。広い海を眺めたり、緑の山に囲まれたり、そういう場所へ行きたいんだよ私…。

 

去年の3月から6月は、肺手術前に行ける所へ行っておこう!ということで、めちゃくちゃ行動的に動き回っていた。お花を見に、あちこち小旅行した。そんな時期に、今年は巣ごもりだった。せっかく3月に抗がん剤が終わって、身体はとても元気いっぱいだし、気分も晴れ晴れしているのに…このタイミングで行動制限がかかり。我慢しなくちゃと思っていても、もう限界!!!

 

数えたら、去年7月の手術以降、ずっと在宅勤務だから、かれこれもう丸1年になるんだよね、インドア派な生活が。

もういい加減、長いわ!

温泉、行きたいわ!

いや温泉くらい行けばいいじゃん?という感じもするけれど、関東圏在住な私は、地方に行って招かれざる客状態になるのも居心地が良くない。せっかく行っても、楽しめないのでは…と思ってしまって、しり込みする。ほんとは、先日パンフレットが届いた、私のパワースポット「新玉川温泉」(秋田県)に行きたいんです今すぐにでも!!!

 

そんなことを振り返ると、なーんか、先の見えない閉塞感がどっしりと私にのしかかり。

ぷちうつ状態になっていたのでした。

 

ぷちうつ状態は、誰にでも多少なりともあり、みんなうまく乗り切ってきているはずなのね。うまく気分転換して、そう例えば美容院に行くのもそうだし、新しい服を買うのもそう。美味しいものを食べるのでもいい。ああ良かった、楽しいな、嬉しいなって思えればOK。本当のうつ病は、自力で気分転換が出来なくなる状態で、ぷちうつが2週間連続して続くことを言う、らしい。

 

今回わたしも、うつ関連の本を読んで、勉強しました。で、納得。自分のいまの状態も、納得!(元同僚の丸岡いずみちゃんの著書はとても良かった。いずみ、これ書いてくれてありがとう!)

 

ということで、あまりに巣ごもり生活が長引き、閉塞感が強まると… このような感情になることがあります。ですので、皆様もぷちコロナうつ、お気を付けください。私は皆さんより少しばかり巣ごもり生活の先を行っていたから(5月の緊急事態宣言の時点で、すでに10か月のキャリアがありました) こんなことを先輩面して書いているわけです(笑)

 

おうち時間も楽しい、と思えるのは最初の3か月くらいかも知れません。

そのあたりの感覚は人によりますし、インドア派が本当に向いている人もいますし(はい、うちの次男:ゲーマー がそうですね・笑)、いちがいに3か月とか言えませんが…

ともあれ、

先の見えない閉塞感が長引くことで、私みたいにうつうつとしちゃったら、迷わず気分転換しましょう!

 

もっと言うと、誰かにそのうつうつとした感じを打ち明けるのもいいです。かなりいいです。私は昨日、夫に、上記の内容を(かなり感情的に)打ち明けました。わたしもどっか行きたいーーー せっかく手術も入院もない夏なのにーーー びえーーーん…とね。大人げなくね。でも、それが良かった。いったん自分の中のうつうつをぶちまけたら、スッキリ♪

聞いてくれた夫に感謝。彼の相槌はそっけなく、あ、そうなの、そうだね…程度だけれども。それでいいの。過剰な同意も反論もしない、それがいいの。私にとっては、ぶちまけることが大事なの。答えなんてないんだから。この状態、誰のせいでもない。誰を責めるものでもないんだから。

世の中にはどうしようもないことがあるものです…。

がんになったときも、そんな風にとらえてきた私だけど、それでもどうしようもなく気分がが落ちるんですよ(こんな程度のことで)。ということがおわかりいただけましたでしょうか。世の中にはもっともっと辛い思いをして、大変な状況の人がいるのに、私こんな程度のことで何をうつうつとしているの!!と思えなくもないんだけど、そう思えなくなる。「私が」シンドイのーーーー。って思っちゃうんですよ。でもこれ、現実なのよ。これが、正直なところなのですよ。

 

ポジティブの塊みたいに見える私にも、こんなこと、あるんですよというお話でした。お恥ずかしい話で失礼しました。

 

こんな自分に気付き、ちょっと上の方から自分を俯瞰して見る。こんな私、気の毒に…と思ってあげたり、しょうがないよねとうなずいてあげたり、そんな時期もあるさね、と納得してあげたり。そんなメタ認知ができる自分で、いつもありたいです。

 

これをここに書いたことで、自分の気持ちがさらに整理できて、落ち着きました。もう大丈夫だ、私。いいタイミングでサプライズなプレゼントが届いたり、お気に入りのグッズを発見して注文して届くのを楽しみに待ったり…ということも、気分上向きへの大きなきっかけになりました♪(単純!みんなありがとう!)

 

最後に。

こんな私ですが、一応、カウンセラーの資格(国家資格キャリアコンサルタントといいます)を持っています。お話を聞く専門家でもあります。

身近にぶちまける相手がいない場合、私で良ければ、お話聞きます。

こんな程度のことでうつうつとする自分なんて、情けない、申し訳ない、なんて思わずに。その気持ちこそが、現実ですから。目を背けないで、自分を労わってあげて欲しい。そのお手伝いが少しでも私にできるなら…!

お気軽にご連絡ください。

メールアドレス cccalorina☆aol.com (お手数ですが、☆を@に変えて入力してください。シーシーカロリーナ、です)

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