つれづれ雑記

入院時または退院後に静かに過ごしたいときの最強イヤホンAirPods Proと、大好きな音楽たち

今回の入院で持ってきてよかったグッズは、Appleのノイズキャンセリングイヤホン、AirPods Proだ。これ、何がいいかって、ノイズキャンセリング機能がいい。使ってみた方はわかると思うけれど、周りの雑音、物音や人の話し声などが、ぐぐっと抑えられて、耳に静けさが訪れるのだ。そこに、お気に入りの音楽が乗ってくるのだ。

 

 

完全に音楽以外の雑音が消えるわけではなく、うっすらとは残っているんだけど、この効果は絶大だ。病院って基本的に静かだからこそ、深夜の寝返りの音、シーツの衣ずれの音、トイレの流す音、トイレットペーパーをカラカラ回す音、ナースコールがどこかでなってる音、ナースがワゴンをごろごろ廊下を押してる音…などなどが、よくよく聞こえてくるのだ。眠れないとき、そういう音がとても気になってしまうものなのだ。

 

そんな時に効果絶大なのが、ノイズキャンセリングイヤホン。なんなら、耳栓の効果もある。音楽を流さずにイヤホンだけ耳に入れていても、雑音をカットしてくれる。日頃、家にいるときは、この機能は逆にあまり使っていなかったんだけど(電話やインターホンの音を聞き逃すからね!)、ここにきて大活躍である。高かったけど買ってて良かった…

 

さて、入院中に聞きたくなる音楽はというと、とにかく静かな音楽。身体も頭も休みたい気マンマンだから、覚醒させるような音楽は遠慮したい。クラシックなら、力強いベートーヴェンも華やかなモーツァルトもちょっと違って、バッハがいい。

賑やかなオーケストラではなく、落ち着いた弦楽器がいい。

 

あ、でも、手術後いちばんに聞いたのは実はベートーヴェンの第九であった。あの曲は別格。特に第三楽章、愛あふれるしらべは、どんな時も私の心を癒してくれる…

アコースティックなギターのソロもいい。大好きなブラジルのギタリスト、ヤマンドゥ・コスタは、ちょっと元気良すぎる曲もあるけど、私のお気に入りのアルバム「Mafua」はいつ聞いても私のクスリみたいなもので、心が落ち着く。

村治佳織さんの「シンフォニア」もとてもいい。

ピアノならとにかく中村由利子さんだ。「時の花束」(1988)

風の鏡」(1987)

といった初期のアルバムをつい選んでいつも聞いてしまう。これは普段からおやすみ音楽として流しているもの。だから間違いなく安らげる。なんなら、自宅のベッドに横になっているような錯覚さえ起こしてくれる。

村松健さんもいい。「おいしいお茶の入れ方」(1995)などは、本当に優しくて爽やか。軽やかな気持ちになれる。アンドレ・ギャニオンのピアノメロディも穏やかでちょっと切なくて、心落ち着く。「impressions」がお気に入りの一枚。

 

ボーカルなら、エンヤや今井美樹、そして斉藤由貴の初期のアルバムがいい。前回は槇原敬之もよく聞いてたけど、今回はなぜか女性ボーカルを好んで聞いている。美樹さんで言うと、fiesta(1988)、

Bewith(1988)、

retour(1989)、

Lluvia(1991)

くらいまでのアルバムがどれも好きで、何度もリピートしている。

由貴さんのは、AXIA(1985)、

チャイム(1986)、

風夢(1987)。

本当は松田聖子さんが大好きな私だけど、入院中に聞きたくなる女性ボーカリストには、なぜか聖子さんは入ってこなかった…。弱った体には、ちょっとばかり、聖子ちゃんのキャンディボイスはパワーが強すぎるのかな?身体が自然に求める音楽、というか歌声って、私の場合は美樹さんと由貴さんなんだなぁ…と、今回再認識した次第。

 

これらの音楽はすべて、Appleの音楽サービス、Apple Musicで聞くことが出来る。Apple Music上で検索すると、上記すべてのアルバムが出てくる。ほんとうに便利な時代だよね…と思う。昔はiPod Classicという音楽用端末に、PC経由でいちいちCD音源を保存しては持ち歩いていた。そのためにツタヤでCDをレンタルしまくってね。そして当たり前だけど、端末に保存しておいた曲しか聞けない。その端末から未知の音楽に出会うことはない。けれどApple Musicのストリーミングなら、検索で懐かしい曲も発見できるし、好みの曲と似たようなテイストの未知の曲を「おすすめ」として表示してくれたりする。

ちなみに我が息子たちも音楽が大好きで、iTunesのヘビーユーザー。なので、月額1480円のファミリープランを契約している。最大5人で利用できるというものだ。そこそこ高いけど、まぁ3人で毎日フルに音楽聞いているから、その価値はあるかな?と思って続けている。3人が聞いている曲の共有も出来るから、いま彼らがどんな音楽を好んで聴いているかもわかって、楽しい。(ちなみに最近の共通お気に入りはNiziU…)

 

ほんとうはAmazon Primeの年会費も払っているから、音楽ストリーミングサービスもPrime Musicで事足りるんだけれど、息子たちがどーしてもApple Musicというのでね…

 

入院生活では、大好きなカラオケアプリで歌うことこそさすがに出来ないけれど(笑)、耳にはいつもお気に入りの音楽がある。音楽に癒されている。

 

あ、ちなみに、手術室にはUSENの音楽(流行り歌のピアノアレンジ版など)が流れていた。曲は自動的にチョイスされているから、鬼滅の曲が流れたりするんですよ~とナースが言っていた。私は全身麻酔がかかるまでのほんの短い時間しか、それらを味わうことは出来ないんだけどね。

 

それにしても、なぜか、いま自然と聞きたくなる音楽が、1980年代後半…つまり自分が高校生だったころによく聞いていた音楽が主流であることに驚いた。なんでだろう?思えば当時、ネットもなくて、映画館も1軒しかなくて(しかも魅力的なタイトルはめったに来ない)、たまにテレビでドラマを見るのがエンタメの楽しみ…くらいだった田舎の女子高生にとっては、音楽が占める割合が相当大きかったのかな、と思う。レンタルショップはあったので、良く通っていたし、友達同士での音源の貸し借りも盛んだったな。CDかカセットテープね。そして受験勉強のお供に音楽を流していた。私は「ながら学習」が可能なタイプなのだった。

うん、あの頃が、人生において一番、音楽を「聴く」ことを純粋に楽しんでいたのかも知れないな。だからあの頃の音楽が、いまも身体の奥底にまでしみ込んでいて、ふとした時にサッと奥の引き出しから出てくるのかもなぁ。