入院生活のヒント

急な入院のお供に、東北の温泉の思い出を連れてきた

2020年の年末、ちょうど巷の動きも病院も年末年始体制に入った午後、私はがんの治療でお世話になっている病院の救急治療室にいた。もしかしたらこのまま入院かも知れないから、入院の準備をして来てください…と電話口の当直医に言われて、慌てて荷造りをして、家を出てきたのだ。

 

もうかれこれ、この病院への入院は4回目となる(!!)

自分でもびっくりの展開なんだけど(今回はがん本体の治療のための入院ではないんだけれど)、まぁ、勝手知ったる場所でもあるので、入院準備は我ながらスムーズだった。ただ、過去3回の入院準備とは違って、事前に髪を切っておくとか、お気に入りのシャンプーのミニボトルを用意するとか…ってことが出来なくて。家のありあわせを持って行く感じにはなったけれど。

 

とりあえずは、

・着替え類(パジャマ、下着、靴下)→病院でパジャマ、タオルはレンタル可。だけど自分のをなるべく着たくて。

・カーディガン

・タオル、バスタオル

・上履きの靴(クロックスはNG、かかとのあるもの)

・洗面用具

・筆記用具(いろんな用紙にサインする)

・歯磨きセット

・お箸

・水筒

・マグカップ

・尿漏れ用ナプキン(当時、これがないと便が漏れて大変だった)

・コーチ3(術前術後の呼吸トレーニングの器具)

 

これだけあれば十分。

(実は忘れてたものがあって、後日家族に届けてもらった:術後すぐ、枕の代わりに使う大きめバスタオルと、箱ティッシュ。あ、ストールもお願いすればよかった!)

 

で、女子としては「洗面用具」のチョイスは結構重要なのである。病院ではシャワーをあびるけど、固形石鹸がなにかと便利。術後すぐはシャワー浴びれないけど、病室の洗面台で顔を洗うことは出来る。そんなときも、ちょっと気の利いた石けんが一個あればそれで済む。

 

家では最近、泡で出るタイプの洗顔フォームを使っているけど、わざわざそれは持って行かない。体を洗う時はリキッドタイプのボディソープだけど、それは持って行かない。

 

代わりに連れて行ったのが、東北の温泉で買って来た固形石鹸。

後生掛温泉(ごしょうがけおんせん)」という、かなりの秘湯が、秋田県の十和田八幡平国立公園にあるんですよ。こぢんまりとしているけど、天然の泥パックが非常に有名で気持ちがいい、とてもいいお湯の温泉なの。

去年の5月に、あのあたりをドライブした際に立ち寄り日帰り入浴してきたんです。最近は温泉地に行くと、甘いお菓子には目をくれず、その宿ならではのグッズ、特に石けん系に注目してしまう私。ここでも、泥を活かした魅力的な「おりじなる泥せっけん」なる商品があったので一個買って来たんです。(確か500円)

これね、実際とても肌がつるつるすべすべになる、非常に使用感のいい石けんなんです。家で使っていたので、もう半分くらいの大きさになっていたけれど、入院期間中は持つだろうということでケースに入れて連れて来ました。

 

 

楽天では、秋田県鹿角市のふるさと納税でもらえるようです!

 

本来は洗顔用の高級せっけん扱いだけど、シャワー中の身体洗いにも贅沢に使っています。なめらかな質感、柔らかい石鹸なので、とても気持ちがいい。それに、なんとなく、温泉気分も感じられて良い♪

 

入院という非日常の中に、温泉気分を少しだけ取り入れて。これはなかなかいいかも知れません。たまたま家にあって良かった…。

 

秋田県の鹿角市にある秘湯なので、なかなか足を運ぶことは出来ませんが(私は玉川温泉に泊まりに行ったときに日帰り入浴しました)、温泉としても素晴らしいのでぜひ機会あれば♪名物の箱蒸し風呂も体験できます。