がんのリスクと予防

ストーマ閉鎖術の入院9日目 退院の日に思う(前編)

2018年11月29日(木)

有明、2度目の入院の、最後の日。

最後の日は、朝陽に会えなかった。残念…。

mde

いまは、部屋も引き渡して、マンツーマンの栄養指導も終わって、夫の迎えを待っている。

夫。なんと、寝坊して10時に起きたとか言ってる。のんきなもんだなぁ(苦笑)。おかげでデイルームで過ごす時間がたっぷりある。でもPCの電源が少ない…これも、どこまで書けるかなぁ。

ここに来るのは。
7階の入院病棟に来ることは、もうきっと、ない。

大腸がんは、もう私の中からいなくなっているはず、だから。この先また転移しようとも、大きな手術など不要な、超初期で見つけてやるんだから。もう入院はしない。
そう思うと、本当に今日が最後なんだなぁ。少し名残惜しくもある。

dav

病院での生活は、時間の制限もあるし、集団生活なりの不自由さもある。けれど、ここにいることで、わたしは日々、元気になれる。わたしにとって、大切な場所であった。本当に。

ここにいた夏の2週間と、初冬の1週間、通院日数も加算すると、トータルで約1か月。
わたしの2018年の12分の1を、有明で過ごしたことになる。ここで感じたこと、経験したこと、聞いた話、出会った人々、すべてがかけがえのない私の財産。
人生の経験値が、ものすごく上がったよ。がんになったおかげで、これほどまでの経験が出来たことは、本当にわたしの中のがんに感謝だよ。

fbt

そんなことを言っていられるのも、わたしが比較的ラクにがん治療をすることが出来たからにほかならない。
世の中には、まだまだ辛いがん治療の真っ最中の友達もたくさんいる。そんな友達のことを思うと、わたしばっかり、申し訳なくも思う。

でもそれも仕方がないこと。
がんも、それぞれの人に備わった一部で、それは顔つきとか性格とかと同じで、努力してある程度どうにかなったとしても、どうにもならない部分も大いにある。

がんが、いつできるか、からだのどこにできるか。
そしていつ、みつかるか。
みつかったがんは、どんなたちなのか。
どこで、だれに、どのようになおしてもらうか。
じぶんは、どんなきもちで、がんとむきあうのか…。

これはもう本当に、千差万別すぎて。
びっくりするほどに、千差万別なのです。
人間ひとりひとり違うから、がんもひとりひとり違うことは、当然といえば当然なんですけどね。

だから、誰かと比べても、仕方ないんですよね。

幸いにして、手術後、こうして元気に活動ができるくらいに生かされているわたしは。
わたしに出来ることを、地道に、やるだけ!

わたしが出来ることとは、
・大腸がんになるということとは
・大腸がんになったらどうなるか
・大腸がんにならないためにはどうするか
・がんリスクを高めないワインの飲み方とは
・・・etc
などなど、今回わたしが経験し、調べ、学び、体得したことを、「知りたい!」と思っている方に伝えること。

がんと向き合うことは、すなわち、情報戦でもあるから。
知らずにがんになりやすい生活をしていたり、知らずに名医を見逃していたりするから。
それは本当に、もったいないことなんです。情報、大事です。

病院の外に出ると、青空が広がっていた。
病院の建物が輝いて見えた。