冬の入院日記(2回目の手術編)

ストーマ閉鎖術の入院6日目 妹と語り、わかった。がんは、がんばり病だと

2018年11月26日(月)ストーマ閉鎖術の入院5日目

4時半くらいから目が覚め、kindle読み上げで本を聞きながらうとうとしていた。

朝日が昇る時間になったので、今日は12階までのぼってみた。
テラスに出ると、空気がひんやりして、気持ちがいい!

そして今日の朝日も実に素晴らしい。富士山も今日は見えた。


この景色、12階から見ることが出来るのは冬ならではなのだ。あまりに感動して、そのことをテーマにブログを書いている。

冬のがん研有明病院に入院することの、最高のお楽しみをもっと知って欲しい!

さらに、その後、動画で早送り日の出ショーとしてYouTubeにも公開している。そう、よっぽど素晴らしかったのよね、この日の朝陽…

朝、先生が回診にきてくれて、お腹の張り具合などをチェックしてくれた。そんなに張っているわけではないから、食べても大丈夫でしょうと言うことだったので、朝ごはんは全部たいらげた。五分がゆから全粥になって、とても嬉しい。食べ応えが全然違うのよね、五分と全では。

今日は検査も何もないので、一日ひまである。
午後3時ごろ、妹が来てくれたので、しばらく1階のタリーズでおしゃべりしていた。すると、珍しく私の携帯が鳴った。なんと、病棟のナースからであった!
説明したいことがあるから、部屋に戻って欲しいと。

なんだなんだ??もしかしたらレントゲンに何か映ったか???
どきどきして部屋に戻ったら、なんのことはない、薬を次から自分で一個ずつケースの上に置いて、毎食後に飲むように・・・という話。なーんだ、そんなことで良かったよ!

ついでに、栄養指導の日程も確認した。あと、退院の予定も確認した。
すると、栄養指導が11月30日に予定されていると。
えええ!退院の希望日が29日なんですけど…

と言うと、
明日の血液検査とレントゲンの結果を見てから、退院のメドがつくでしょうとのこと。
そうなのか…。そうだよね…

dav

このあとは、まだ一緒にいてくれる妹とともに、夕陽が見える窓辺に移動した。そこでもまた、いろんな話をした。
12階の朝日が素晴らしいのに、いつも私ひとりなんだよね、誰も見に来ないんだよね…という話をしたら、妹は冷静に、

「みんなそんな余裕ないんだよ、きっと」

と一言。
そっか。そうだよね。私だって術後すぐなんて朝日どころじゃなかったし。3日目、ようやく身体も気分も上向いたころにやっと、窓辺まで行く気になったんだし。朝日を見るのは、健康のバロメーターかも知れない。

でも、そもそも、病院にずっといると、新しいものを見よう、知ろう、という気分になれる人は、そんなに多くはないのかもしれない。アンテナを立てられない人も、多いかも知れないよね…。そんな話にもなった。

さらには、「がんは頑張り病?」説が浮上した。
そう、私は自分ががんになってみて、病室で出会ったほかの患者さんと接してみて、どうやら、がんというものは、頑張りすぎた人がなる病気なのかも?と思っているのだ。いや、少なくとも私はそうだ、という自覚がある。

体力がなまじ人よりあるために、頑張っても、無理が効く。そして、好奇心のままに、やりたいことはいろいろやっちゃう。自分は無理してるつもりはなくても、身体には無理がかかっていたのかなと。その結果、知らず知らずに身体に、大腸に、負担をかけていたのかな。ストレスもあったのかな。

そんな話をすると、妹には、

「うん、お姉を見てると、そう思うもん。休まなさすぎだよ!」

と冷静に言われて、またハッとする私。
そうだね、自分ではわかっていない、元気いっぱいな人の「頑張りすぎ病」
それが、がんかもしれない。
これはなんとかしないと、世の中の頑張り屋さん、みんな大変なことになっちゃう!!
(そして日本の医療費も大変なことになちゃう!!)

頑張りすぎの人は、意識して休みをとらないとだめだ。自分は頑張りすぎてると自覚しないとだめだ。

このことを、私は、伝えていくしかない。
そんな決意をおぼえた、妹とのひととき。