冬の入院日記(2回目の手術編)

ストーマ閉鎖術の入院2日目 ついに手術当日!

2018年11月22日(木)ストーマ閉鎖術 手術当日

さて。いよいよ、8月の直腸がん切除からの、人工肛門造設からの、閉鎖手術の日がやってきた。

昨夜はさすがに眠れず。夜10時には真っ暗にして目を閉じたけど、2時に目が覚め、4時に目が覚め…。ああ、カラダはなんて正直なんでしょうね。緊張しているのね。

さて手術は13時からの予定だったけれど、12時15分スタートに変更になった。ずいぶん早まったわね。夫は間に合うかしら。

昨夜から経口補水液OS1を2本と、アルジネードウォーター2本を飲んだ。それが術前のわたしのミッション。飲み干したらもうあとはやることがない。なので、デイルームでブログを書いていた。

夫は11時41分着のりんかい線で国際展示場駅に到着したとLINEが入った。ほんっとにギリギリだったね!私はその時、手術着に着替え、歯を磨き、顔を洗って(お気に入りのアルガンオイルも化粧水もつけないのは前回同様)自分のベッドでスタンバイしていた。

12時10分、ナースと夫とともに、3Fの手術室へ歩いて行った。いよいよだな…。

3Fの廊下では、不安そうな面持ちの家族が何組か待機している。そうか、午前の手術が終わるのを待っているのだね。

私は夫とハグしてお別れし、手術室エリアに入っていく。この瞬間は何度やっても切ないねぇ。

でも今日は、前回よりは落ち着いている。だから、周りが良く見える!

手術担当のナースが使っているノートパソコンが真っ黒でキーボードが白くてなんだか可愛いこととか(富士通製であった)。

まつげはエクステ?と聞かれたこととか。(いえ自前です、まつげの長さだけが取り柄です、入院直前に張り切ってまつげパーマかけてきました!とか余裕で回答した。)

私のひとつ前の席では、少し耳の遠いおばあさんが、ていねいに説明を受けている。

そして入室。

ずらりと並ぶオペ室は圧巻だ!ざっと20室くらいある。前回はそんなこと全然目に入らなかった。同室の患者さんが「オペ室たくさんあってすごいよね」と言ってたけど、全然目に入っていなかったのよ、前回は。自分のことしか、自分の目の前のことしか見えてなかったけど、今回はちゃんと見るぞ!って決めてたからね。よく見えるよ。

わたしは6番の部屋。すぐ目の前だった。

ベッドは案外やわらかくて、私はもっと板のような硬さをイメージしていたからちょっとびっくり。こんなにやわらかいのに、わたしは前回、なんと腰が痛かったことか!

そのことを、手術室のナースや麻酔科の先生に話した。ついでに、前回は腕の内側もひどく痛かったことを話した。そうしたら、腕の角度を調節して、少し曲げて?くれた。

そして左手の甲に太い針を入れて、点滴開始。酸素マスクがつけられ、それでもなお私は雑談していた。部屋に流れるBGMのこととか。部屋によって違うんですか?とかね。その時は確かクラシック。前回はヒーリングミュージックだったような気がしたから…

すると、冷たい麻酔液が身体に入ってきた感覚になり、だんだんと眠く、まぶたが閉じ…そして麻酔が効いてきたようだった。そして、意識がなくなった。時計は12時半を指していた。

そうして次に時計を見たら、15時過ぎであった。

もうわたしは自分の部屋のベッドにいた。

すこし周りを見渡してみる。手を、腰を動かしてみる。

わ!前回よりなんか私、大丈夫だ!!!

部屋には妹と、義理の母もいた。

無事に、またこの世界に戻ってこられた…そして私は結構、元気だ!

家族によると、今回は顔色もいいみたい。(自分ではまだ鏡など見られない)

腰も、腕も痛くないぞ!やった!

辛いのは、口が乾くことだけだ。

前回いやだった「痰が絡む」ことも、今回はなかった。のどにチューブを入れることがなかったのかな?いやそんなはずはないよなぁ?

とにかく、身体がラクなのだ。今回は。

あとは、夜ぐっすり眠れれば完璧なんだけど。どうかな。口が乾きすぎて、鼻のチューブで酸素を吸うけれど、その肝心の鼻が詰まり気味でね…大きく吸えないからツライ。朝が来るのが待ち遠しい。ただそれだけを思い、目を閉じている。時計は見られないから、もうひたすら、息をして、目を閉じる。それだけ…