タイムリーなことに、9月15日に国立がん研究センターから、最新がん統計が発表された。2016年にがんで死亡した人の数、そして2014年に新たにがんと診断された患者の数などが発表された。(ええと、今年は2018年なので、統計最新といえども4年前の数字なのですね…)
それによると、2014年に新たにがんと診断された患者数は、前年から1万8578人増加したそうだ。男性が約50万人、女性が約37万人。がんにかかるのは男性のほうが多いのね。
そして衝撃だったのが、私がかかった大腸がんが、部位別患者数の男女全体において、胃がん(約12万6千人)を抜いて初めて最多になった(約13万4千人)!ということ。
1.大腸がん
2.胃がん
3.肺がん
4.乳がん
5.前立腺がん
が男女全体の患者数トップ5である。
ちなみに女性のみを見ると、
1.乳がん 約7万6千人
2.大腸がん 約5万7千人
3.胃がん 約3万9千人
ちなみに男性は、
1.胃がん 約8万6千人
2.肺がん 約7万6千人
3.大腸がん 同
となっている。
絵で見るともっとわかりやすいので、がん研究振興財団の資料「がんの統計’17」から拝借しますと…
(こちらは予測がん死亡数と予測がん罹患数、2017年のもの)
私も、女性ががんになると言えば、乳がんというイメージが強かった。でも意外と大腸がんが2位だし、さらにさらに、部位別がん死亡数で見ると(上の図)、大腸が女性のトップなんですけど…。
ということは、大腸がんって、時代のトレンドね?
私ってば、時代の最先端を行ってるのね?
…全然嬉しくないトレンドですが。
ところで、なぜ胃がんを抜いて大腸がんが全体患者数トップになったのか、ということの理由としては
・胃がんの原因となるピロリ菌(汚染された水、田舎の井戸水など?から感染すると言われている)の感染者が、戦後、衛生状態の改善によって減ったため
ということが挙げられていた。
なるほど…。胃がんが減ったことで、大腸が多くなったというわけですな。
それともう一つ、よく言われていることとして、
・日本人の食生活が欧米化したこと
・日本人の高齢化が進んだこと
この2点が、大腸がん増加の要因とされている。
大腸がんは「生活習慣病」と言い切る先生もいらっしゃる。
http://www.jsge.or.jp/citizen/2006/kantou2006.html
生活習慣病ですか。
なんかあまり言われて嬉しくないフレーズ。がんになった自分の、これまでの生活習慣が真っ向から否定されている、みたいな。そんなネガティブな気持ち満載にさせてくれるフレーズである。
しかし自分にも、思い当たる節がないでもない。だからこそ、いやーな感じがするのである…。
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