夏の入院日記(1回目の大腸がん切除手術編)

入院11日目:術後7日目 誰も来ない月曜日、ブログを書いてNetlfixを見た

2018年8月27日(月)

 

夜中、23時、2時半、4時にトイレに起きた。眠れているつもりだけど、結構起きているなぁ。一晩まるまる眠りたいなぁ。

 

5時半に朝陽を見に窓辺に行ったら、うーん、もうずいぶん日が高い…。もっと早く起きないと、「日の出」には出会えない。

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さて、今朝の楽しみは、Google Mapでこの目の前に広がるパノラマの風景と、地図を照らし合わせてみること。これまで漠然と眺めていた有明の建物の名前を、地図によって知ることが出来る。

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下水道博物館とか、パナソニックの見学が出来る施設とか。ドームという名前の企業があることも知った。アンダーアーマーなどを扱っているんだな、とか、CEOが私と同世代なんだな、とか。地図から企業のサイトに飛び、いろいろと調べるのが楽しい。

 

やっと周りに目が向いてきた、ということかな。自分の身体が少しずつ本調子に戻ってくると、本来のわたしの持つ好奇心気質が現れるということね。これまでは、そんな余裕はなかったというのかな。不思議と今日は、そんな調べものをしたくなったのだ。

 

ランチはうどんだった。麺類は久しぶりで美味しい♪

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午後は1Fタリーズにてブログを書いた。1週間ぶりのブログ執筆。

いま私が何をしているか、プチカミングアウトしてみた。がんサバイバー、と名乗ってみた。

calorina.hatenablog.com

 

今日は誰も病院に来ない日。こんな日は、入院してから初めてだ。

だから時間がたっぷりある。本を読んだり、タブレットNetflixを見たりした。見る映画は、がんの話ばかり。楽しい映画でも見ればいいものを(笑)

 

”がん”を恐れず生きる

https://www.netflix.com/title/80126485

 

アメリカのドキュメンタリー映画

David.S シュレベール

Meagan O’hara

 

がんについて、患者の気持ち、予防医療のこと、啓蒙活動のこと、いろいろと考えさせられる良作品だった。私はもう”がん”だから、この映画で語られることすべてがダイレクトにわたしに響く。

きっと、まだ”がん”でない人とは、見方が違うかもな…などと思いながら、ベッドで一人で見ていた。見て辛くなったり悲しくなったりは、しない。現実に自分に起きていることと、映画の中で起こっていることと、割と冷静に対比したり共感したりしつつ、見ていた。

 

そういえば今日は、悲しいニュースが一つあった。

ちびまる子ちゃんの作者、さくらももこさんが乳がんで亡くなったと。53歳。

稲光が激しい夏の夜だった。

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