こんにちは。大腸がん発覚から丸5年経過して、今も元気に大好きな旅と花とワインを楽しみまくっているカロリーナです。
つい最近も、夫と話してました。5年前と今って、私たち二人とも全く心境が違うよね!考え方も違うよね!って。がんのこと、何も知らなかった私たちですが、がんをきっかけに、考え方も、夫婦の関係性も、ずいぶん変化しました。今は、5年前の私たちより間違いなく楽しく生きられています。5年前、二人ともあんなに不安だったのにね。いや今も、不安を感じることはあります、もちろん。でも、その不安を跳ね返せる力はこの5年でずいぶん養えたかな、と思っています。
さてそんな私が、大腸癌かも・・・と不安な方へ向けて、記事を書こうとしています。
それは、5年前の不安だらけで何も知らなかった自分に向けたメッセージでもあります。
3つのこと、さっそく順を追って、見ていきましょう!
★1つ目:大腸内視鏡検査が出来る近くの病院をリサーチしてください
・大腸がんかも、って思っている時点で、何か思い当たる節がありますね?便潜血検査で陽性が出ましたか?それとも、便の状態がいつもと違う、お腹が痛い、なんとなくだるい、体調が悪い・・・などでしょうか。はい、それらは立派な「自覚症状」です。症状が出たなら、迷うことなく、お尻からカメラ入れて調べてもらいましょう!大腸って、カメラで中が見えるのご存知でしたか?すごくよく見えるんですよ。私も知りませんでした。要精密検査と言われて、初めて調べて知りました。
お尻からカメラ・・・何だか怖そうですよね。恥ずかしい感じもしますよね。でも、見なきゃ損です。というか、見に行かないとだめです。だって、心配な症状があるのですから。または、大腸癌かも、っていう不安があるのですから。見えるのに見に行かないのは、人生の損としか言いようがありません!
なので、大腸内視鏡が受けられる(しかも腕が良さそうで、楽に受けさせてくれそうな・笑)病院をリサーチしてください。
検索ワードのヒント 大腸内視鏡検査 ○○市(お住まいの自治体名) 専門医 鎮静剤
女性 苦しくない などのキーワードも必要に応じて追加を!
★2つ目:病院を見つけたら、実際に予約の電話を入れてください
・大腸内視鏡検査は結構混み合っています。限られた検査機器と、先生のスケジュールとの兼ね合いで、簡単に希望の日時が取れるとは限りません。病院は見つけたものの、行こうかなやっぱりどうしよう・・・などと迷っている暇があれば、すぐに電話で予約を入れてください。
なお、この検査は事前の準備が結構面倒なことでも有名です。前日の食事制限や、当日の腸洗浄(下剤2リットル服用)などもあります。なので、検査日程を組むために飲み会や旅行の予定を調整する必要が出てきます。
検査前後の流れをざっくり言うと、①医師と事前面談・検査日の決定 ②検査3日前くらいから食事制限(前日のみでOKという病院もありますが)③検査当日の下剤飲み(自宅または病院)→3時間程度で腸が綺麗に→内視鏡検査実施(検査時間は人により前後しますが15分から30分程度)→鎮静剤使用の場合は検査後1時間程度休息 つまり検査はほぼ1日仕事 ④検査の際にポリープ切除や生検のための組織切除をしていたら数日はお風呂禁止・禁酒・旅行禁止
なので、一大決心をしてカメラを入れると決めても、明日すぐには入れてもらえないのです。前後含めて半月仕事になります。(もちろん、症状によっては緊急で対応してくれることもあるかと思いますが)
だから、まずは初診をすぐさま予約しましょう。最短で、自分のカレンダー上、いつなら仕事休んで検査受けられるか?をチェックしたうえで初診にお出かけするとスムーズかと思います。
★3つ目:心を落ち着けてください
・がんかも、と一旦思ってしまうと、人間誰しも心がザワザワします。中には、もうすでに眠れない日々を過ごす方もいらっしゃいます。まだ全然がんでも何でもないのに。いや、もしかしたらすでにがんが体の中にいるかも知れないけれど。でも、検査結果が出るまでは、言ってしまえば「がんではない」状態です。だから、無駄に心をざわつかせるのはやめましょう。これからもしがんがわかったら、否が応でも、思う存分心はザワザワして落ち込み、辛くなりますから。だから、まだがんではないのに、心をすり減らすことはやめましょう!落ち着きましょう!
とはいえ、どうしたって落ち着かないよ!と言う場合は、誰かに話を聞いてもらいましょう。できれば、がん経験のある信頼できる友達がおすすめです。または、がん診療連携拠点病院(全都道府県にあります)の相談支援センターもいいかも知れません。がんかどうか定かではない状態であっても、がんに関する不安や心配事は、何でも聞いてもらえます。何なら、ご本人でなくても、ご家族からの相談でもOKです。
がん情報サービス(最も信頼できるがん関連の日本のサイト)の中にも相談窓口の情報があります。ぜひ見てみてください。
そして、私カロリーナもお話聞きます。YouTubeメンバーシップの「カロフレンドにご登録いただくと、月1回最大30分のオンラインお話タイムを利用できます(有料ですが)。よろしければご活用ください。
がんを疑って、ネットで情報を調べ、私のこの記事に辿り着いた皆さん。
ぜひこの3つを実践していただきたいです。難しいことではありません。怖いことでもありません。大腸は、カメラを入れたら本当によく見える臓器です。こんな臓器、他にそうそうありません。私も自分がなるまで、全く無縁だった世界です。もっと早く、知っていたら、私のがんはもっと小さいうちにカメラで発見できていただろうにな・・・そして、もっと初期で治療できていたんだろうにな・・・と。5年前の自分をちょっとだけ悔やむほどに、カメラは素晴らしいのです!だから、勇気を出して、まずは自分の体をちゃんと調べてあげてください。
ちなみに今回のお話は「大腸がんかも」と言う前提でしたが、これが「肺がんかも」「乳がんかも」「胃がんかも」などなどと、がん種が違う場合もまずは「検査」を受ける。これが基本です。
私ごとですが、先日、左胸の上部に痛みを感じました。え、乳がん?それともこれは肺なの?とめちゃめちゃ不安になりました。そこで私が起こした行動は「乳腺の専門病院に行ってマンモグラフィとエコー検査」→問題なかったので、次に「呼吸器内科に行って胸部レントゲン検査」でした。同じ日に2つ病院をハシゴしました。大腸がんをやる前の私は、きっとその程度の痛みは放置プレイだったでしょう。でも今は違います。少しの違和感も放置しません。ちなみにその時の結果は全部シロで、痛みはそのうちに収まりました。ほっとしました。そんなケースもあります。違和感を調べても何でもないこともあります。でも、痛みが続くようなこともあります。その場合は残念ながら検査をスルーしてしまうタイプの病変かも知れません。そんな時は、一度行った病院ではないところでの再検査や、セカンドオピニオンをお勧めします!
がんの不安を払拭し、体の不調は改善したいですよね。この記事を読んだ皆さんが、検査を受け、不安のない元気な状態になりますことを心から望んでいます。
【ご参考】実際に大腸がんだとしたら、どこの病院で治療するかでまた悩むと思いますが、その際は「がん情報サービス」の「病院を探す」にて検索するのがおすすめです。