がんと仕事

2度目の入院まであと3日と迫る日、社労士さんのインタビューを受ける

2018年11月19日(月)

 

今日からまた新しい一週間が始まる。月曜日の朝は何だかやっぱり慌ただしいね。

 

 今朝は、ウォークインクローゼット周りのごちゃごちゃしたものを一応整理して、小物を箱に詰めてしまいこんだりしていたから、朝からひどく疲れている。

 

午前中集中して仕事をし、それからお昼休みの時間を利用して、12時半から友達の社労士さんのチームのインタビューに参加してきた。がん患者さんから直接話を聞いて、就労支援企業とのやり取りに役立てる…というのが狙いだと言う。キャリコン仲間の社労士さんからその話を頂いたけれど、私の体験談を聞いてくれるならどこでも喜んで行きますよ!っていう気分なので、喜んでお受けした次第。もう、性格上、しゃべりたくてしょうがないタチなので(笑)

 

インタビューでは、私の今までの仕事の流れとか、ブラジルにいた話とかも含めて話をし、がんについては、治療の流れとか在宅勤務に至った経緯とか、在宅勤務をする時に話し合った相手は誰か…とか。それなりにいろんなことを細かく話した。インタビューする側の経験は豊富だけれども、される側というのはなかなかないので、私にとっても新鮮な体験♪

 

過去を思い出しながら話しているといろんなことが思い出されて…。皆さんにも「こんなに明るく話されてるけどその時は大変だったでしょう」と言われて、まぁ、そうか、やっぱり私は明るく見えているのかな?と思ったり。でもその影には、やっぱり私は「がん患者」であって、みなさんからは「がん患者」という風に見えているんだなぁ…ということもなんとなく改めて感じたりした。現実問題、わたしは「がん患者」と呼ばれる立場であり、それはそうなんだけど、自分としては正直ぜんぜん「患者」でいるという気持ちではないので。自分の意識と、皆さんから見られている感覚との乖離のなんと大きいことよ…。

 

なんと今回は謝礼を頂いてしまった。予想外の展開(笑)

こんなにとりとめのない話を長々として、それで謝礼までいただけるなんて。癌になったという経験は、私に一体どれだけのものをもたらしているのだろうと思う。望んでなった癌ではないけれど、 やっぱり私は生粋の「伝えたがり」だから、がんを伝えられることはとてもありがたく、嬉しいこと。こういう大事なことは誰かが伝えなきゃいけないし。だからこそこの私に癌がやってきたのだ、と思うしかない。ほんとに。

 

小一時間のインタビューを終え、家に帰ってきてまた仕事をして、次の1週間の入院に向けて一応引き継ぎのようなことをチームメンバー3人とした。大きなイベントは次の週は入っていないので、とりわけ引継ぎという引継ぎもないのだけれど、何があるかわからないから、ね。

 

そしてだんだん夜が近づくにつれて、入院の日があさってに迫ってきて…本当に嫌な気持ちになっている。このごろ、口に出して「手術嫌だな~入院嫌だな~」と子供達にもつぶやいてしまう始末だ。入院して全身麻酔の手術をすれば、どれだけ体が辛いことになるか分かっているだけに、何も知らずに入院した前回よりも「嫌だな」っていう気持ちは強いかと思う。

 

おそらく前の手術より随分と楽だとは思うんだけれども、それでもあの手術室に入る直前の感覚だとか、手術室から戻ってきて部屋に入って体が異様に震えた感覚だとか、夜の、痛みが強まったらボタンを押して強い薬が入るシステムだとか、痰が絡んでうまくしゃべれず辛いことだとか。8月のしんどかった手術の次の日のことが、手術が近づくにつれてありありと思い出されて。本当にやだなぁ…と思ってしまうのだ。

 

そんな中、今日はオリコから医療保険のセールスの電話が来た。「これって癌になったらもう入れないやつですよね?」とあえて聞くと、電話口の女性もびっくりして「ごめんなさい!」とか言い出して…。どうやらがんの切除手術から2年経っている人は加入できるようだけれども、掛け金はそんなに安くはなさそうな話だった。

 

そういえば今日は有明病院からも電話が来て、予定通り21日に入院することの確認なんだけど、なんと差額ベッド代なしの通路側の部屋が今は満室で!私が入院する頃までには空く見込みがないということ、そして窓際で差額ベッド代を5000円いただくところに入ってもらうことになるから同意書を書いてくれ…と言われた。やだやだ、差額ベッド代なんて絶対いやだ!と思い、ネットで調べたところによると、差額ベッド代を拒否することもできるケースがあるとのこと。入院当日、ダメ元で受付で言ってみようと思う。なんとか通路側の差額ナシの部屋が空きますように…。

 

晩ご飯には、昨日作った自家製ベーコンを使ったジャーマンポテト

加工肉(ソーセージ、ハム、ベーコン)は、大腸がんのリスクを高めることがわかっているから(ちゃんと医学的エビデンスがあるのよ)、もうお店では買わない。けど、ベーコンは洋風料理のだしに使いたいし、何より好きだし♪ がんになってからは、もう、豚バラのかたまり肉を買ってきて自作している。回を重ねるごとにベーコンらしくなってきて嬉しい。そして、普通に美味しいのだ。

 

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