楽天で2つのキットを買い、わたしから2週間ほど遅れて「アルコール感受性遺伝子検査」を実施した夫。その結果が先日届いた。ちなみにこれは結構な個人情報であるため、郵便局員による手渡しで、簡易書留で玄関先まで届けられるのである。ちょっと大げさ…(笑)
体裁はもちろん私の結果と同じだけれども、驚いたのはその中身である。
わが夫は、まさかの「大酒飲みタイプ」だったのだ。
(わたしは、その隣のR3型だった。その時の記事はコチラ)
なぜ、まさかの、と付けたかと言うと。夫と私が同じ量を飲んだとして、先に酔っぱらうのは夫だし、すぐに寝ちゃうし。絶対、わたしよりお酒は弱いんだろうと思っていた。
でも、そうではなかったのだ。彼は、アルコールもアセトアルデヒドも、ともに分解が速いタイプだった。酒量が増えがちで、つい飲み過ぎてしまうタイプだという。
そうか、そう言われれば、彼が大量に飲むときは、気の置けない仲間との飲み会でみんなのハイペースにつられてだったり、私と二人で飲んでて楽しくなってつい…だったり。「つい飲み過ぎる」という表現はとても彼に合っている。
そして驚くべきことに、
こうタイプが違うと、注意すべき病気の名前も、違ってくるということだ。
わたしの結果には「上部消化器がん」という、がんと言う文字がはっきり書かれている。
でも、大酒飲みタイプの彼には、がんの文字はなく、
「肝障害・膵炎・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症」と書かれている。
(写真左はわたしの結果。右が夫)
そして、「予防のポイント」という欄のコメントも全然違う。
わたしは「飲酒習慣をつけない」
夫は「飲酒量コントロール」
このくらい、一人一人の遺伝子検査の結果によって、気を付けるべきポイントが違うんだね…
同じ量を飲んでも、わたしは夫より、がんになる確率がずっと高いってことですよ。
そうか、だからわたしは、がんになったのか…
もっと早く、この検査をしていて、自分のアルコール耐性を知っていたら。夫と同じペースでは絶対飲まなかっただろうよ…。
敵を知る前に、まず、自分を知れ、ですよまさに!
そして、私のように、もともとは飲めないタイプ・あまり強くないタイプが、飲酒習慣がつくことにより強くなり、夫よりある意味強く見えるような酒飲みになっちゃうケース。意外に、あると思うんです。
わたしも一見、自他ともに認める「お酒の強いひと」だから、量もすすんじゃう。
でも、それはある意味、まやかしであり、実はお酒には強くないひとだったりするんですね。
そして一見、すぐに酔っぱらうように見える人でも、実は体質的には強かったりするわけです。(わが夫ね)
ちなみに、どんな検査結果が出たとしても、このレポートが示している「節度ある適度な飲酒」の量はおんなじでした。
◆1日 2ドリンク=純アルコール 約20g
2ドリンクのめやす⇒
ビール ロング缶1本(500ml)
日本酒1合(180ml)
ウイスキー ダブル1杯(60ml)
焼酎25度 グラス半分(100ml)
ワイン グラス2杯(240ml)
酎ハイ7% 缶1本(350ml)
まぁ、これも、大酒飲みに対する2ドリンクと、わたしのような体質に対する2ドリンクでは、微妙に意味が違ってくるのでしょうが… 体重100キロのひとが10キロ減量するのと、50キロのひとが10キロ減量するのでは比率が違うように、きっと。
しかも、この量的な数字に、どれだけの根拠があるの…?って気がしなくもないですが。
本当は、だれもが1日2ドリンクをキープして、週3回は休肝日を設けて。いわゆる「がんリスクを高めない飲み方」が実践できると一番良いのでしょうが…なかなかね…。お酒好きな人に、1日グラス2杯のワインでやめておけだなんて、酷だよね…。
わたしみたいに、がんを一度やったら、さすがにもう二度とがんにはなりたくないという思いが強まるから、1日2ドリンクも飲んでいいんですか?!ヤッホー! というありがたい気持ちに自然になれるのですが。いまが健康で、美味しく日々ワインを飲んでいる人が、いきなり1日2ドリンクにはできないわな…。そりゃ私でも無理でしょうな…。
でも、1日2ドリンクとまではいかないにしろ、せめて自分の遺伝子検査結果は見ておいたほうがいいと思います。万が一、自分が大酒のみタイプではないとわかったら、ああ、アルコールによるがんリスクが高いんだな…という自覚を持てるでしょう。その自覚をもとに飲むほうが、断然、酒量は減ることでしょう。
もしくは逆に、がんリスクオーライ!どんと来い!と、覚悟を決めて、開き直って(笑)飲めるようになることでしょう!
それも生き方、だと思います。潔くていいと思います。
でも、もし大切な人が身近にいて、人生でやりたいことがまだまだたくさんあって、まだまだ健康に生きていたい!ずっと楽しくお酒飲みたい!と思う人は、ぜひ、自分の体質くらいは知ったうえで飲むほうが絶対にいい。
繰り返しになりますが、がんは治る病になったけど、がんを一度やった体は、その前の体とは違うものになるってこと。気持ちや考え方も、いい意味でも悪い意味でも、がんビフォーアフターで結構違うから、ね。
いまの自分をキープしたい人は、ぜひ、お酒との付き合い方を見直して欲しい。
そして、いつまでも楽しく元気に、美味しく!お酒を飲んでほしい。
がん手術以降わたしは、飲む機会があるときには、1日2ドリンクを大切に、吟味して、厳選して味わうようにしていますよ。
そうすると、ワインの美味しさが一層際立つというか、ありがたみがもうね、全然違う。まさに、極上の一口一口を、大切に大切にいただく…。
おいしくて進む進む!と言うワインもいいけれど、こんなふうに、ありがたくいただくワインはまさに「神の雫」です。
そんな飲み方も、案外わるくないものです。
そういえば今年も、ボジョレー・ヌーヴォーが解禁されましたね…
赤の、いわゆるボジョレー(ガメイ種)もいいけれど、白のヌーヴォも美味しいのよね♪
2016 年 ヌーヴォ 成城石井 新酒 を味わう ヌーヴォ 紅白 お買い得 2本セット 750ml × 2本