おしりカメラのススメ

ビール好き・ワイン好きの酒飲みだった私が飲み会でウーロン茶を頼むと…

2018年10月13日(土)

 

去年までパートで働いていたワインバーのメンバーとの女子会へ。みんなと会うのは半年以上ぶりかな?まだ現役で働いているメンバーがほとんど。すでに辞めている私にも声をかけ、仲間に入れてくれるみんなが好き♪

 

飲み会では普通に気持ちよくジョッキを開け、2杯目からはワインを楽しみ、3杯、4杯…くらいがいつもの飲みっぷりだった私。だけど手術後はさすがにお酒は控えているから、いきなりウーロン茶をオーダーするとみんな本気で驚く。まぁ、そりゃそうだ(笑)

 

どうしたの?急にお酒やめたの?

って話になるよねぇ、自然と。

(今日のメンバーは、わたしのがんのことを知らない)

 

そうなると私も嘘はつけないから、実はかくかくしかじかで…と。手術した話をする。

今日はみんなに積極的にがんの話をするつもりは全然なかったのだけれど、伝えたい思いの自分もいて。流れで、話してしまった。

 

そうするとみんな目を丸くして驚く。

 

だから私は慌てて言う。

いやいやいや、でもほらもう元気だから!大丈夫だから心配しないで!やばかったらこの場にいないから!大丈夫大丈夫!!!

…と、見た目的にも元気いっぱいに言うと、みんなは落ち着いてくれる。

実際、見た目には本当に前と変わらないし、元気だし、むしろ少しスリムになって前よりいい感じかも?くらいなわけで(笑) 

 

そういわれれば少しスッキリしたよねぇ?

でもでも。

こんなに元気なのにがんってどういうこと???

 

そうだよね、うんうん。とっても正しい反応をありがとう(笑)

わたし本人だって一番思ってるのがそこだもん。「こんなに元気なのにがんってどういうこと???」

 

そして少しずつ質問してくれる。

「最初どうやってわかったの?」

「自覚症状とかあったの?」

抗がん剤とかやってるの?」

「後遺症は大丈夫なの?」

それに私も一個ずつ答える。そして、持っていきたいのは、「みんなもがん検診は受けてよ!!!」という話題。

 

集まっているみんなは、パートとして働いているから、いまの私のように「会社の健康診断」というものを受けられない。もちろん、会社員の妻ということで、ご主人の会社の健保による妻用の検診を受けられる人もいるし、自分から市のがん検診をチェックして受けている人もいる。けど、私が伝えたいのは「40過ぎて、がん家系の自覚があるなら、一度は受けてねおしりカメラ!」ということ。

 

こう話していると、特におしりカメラ(大腸内視鏡検査)に対する反応は人それぞれで。そんなの絶対やりたくない!という人もいるし、気になってたからこれを機に予約入れようかなぁ…と言う人もいる。本当におもしろいくらいに、反応は人それぞれなのだ。

 

やりたくない派の人は、検査自体が怖いのと、検査でもしがんが見つかったら怖い…の2つの「怖い」があるみたいだ。うんうん、わかるよ、そうだよね。でもね、がんがあるのに見つけないで時間が経過していくほうがね、よっぽど怖いと思うんだよね…。

 

そのことを私は、まだうまく伝えきれていないのだな。伝えたいことが伝わらない無念さを、そこで私は感じてしまう。

 

集まったみんなは、家のことも、子どものことも、そして飲食店での仕事もフルパワーで頑張るがんばりやさんばかり。だから私は、みんなの身体が結構心配なんだよ。もっと身体を休めてね、そして検査も受けてね、と話した。そんな私の突然の訴えを、しっかり目を見て受け止めてくれるみんなが好き♪

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私は、だれかれ構わずがんの話をするわけではないのよ。私の大切な人に対して、するのよ。だって、大切な人に私の二の舞になって欲しくないからね。で、私がみんなに言いたいことは至ってシンプル。

 

・がんは元気だと思っててもなるかも知れないこと

・むしろ元気で働きすぎ気味の人こそ心配だよということ

・だから身体の不調の声には耳を傾けて!検査も受けて!

・もしがんがわかっても落ち着いて!私が聞いてあげるから!

 

これだけ。

このことを、伝えたい人に、伝わるように話せるようになること。これが、ミッションだなぁと改めて教えてもらった夜でありました。