夏の入院日記(1回目の大腸がん切除手術編)

入院14日目:術後10日目 退院前日はなんとなく名残惜しい気持ちになる

2018年8月30日(木)

 

いよいよ明日退院。退院前日の朝は…

やった!今日は朝陽が見られました。

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いつもの窓辺の定位置で、しばし朝陽を見ながら本を読んで過ごしました。

 

 

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今日は10時からシャワー&最後のストーマパウチ交換。ちゃんとできるかな…と、朝からやや緊張。最後にもう一度、DVDで交換手順を確認しますよ。

 

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向かいのベッドに60代後半くらいのおばさんが入院してきた。見た目、お元気そうですが…?

聞くと、なんと退院して1週間後に、再入院となったんだとか!退院して動き回りすぎたせいか、足がものすごく痛くなり、「偽痛風」と診断されたんだそう。退院したといっても無理は禁物よあなたも!!と教えてくださった。そうか、もう術後10日たって、わたしもかなり元気になれたつもりでいたけれど、無理は禁物かぁ。

 

さらにそのおばさんは、私と同じ直腸がんで、一時的ストーマの予定だったけれど、開腹して見たところ、一時的ではなく永久ストーマにすることにその場で決まったんですと。おばさんいわく、直腸がんの98%は一時的ストーマだというのに、珍しいわずか2%の永久ストーマになっちゃったわ…とのこと。

 

そんなこともあるんですね。

医療は、本当に、何が起こるかその時まで誰にもわからないものですね。

 

最後のランチは、看護師リーダーから「全部食べていいですよ!」と言われたので、嬉しくなって、初めて完食しちゃった。美味しい♪

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そしてシャワーとストーマパウチ交換最終試験も無事合格。よかったよかった。

 

いろいろと安心して、心が落ち着いたせいか、珍しく午後うとうとと昼寝していたら、これまた珍しく看護師さんが起こしに来て。「退院支援計画書」と「退院療養計画書」そして「アンケート」の用紙を持ってきた。サインをして返却した。

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いつもランチ後は院内をうろうろとしていたから、病室にいることはなかったのよね。病室にいると、実は看護師さんが時々来てくれていたのね?

 

さて今日は、はじめて友達がお見舞いに来てくれた。病院から近いところに住んでいる、大学時代の友人で、数年前からまたFBで繋がって仲良くしているJちゃん。FBのメッセンジャーでいつも心配してくれていて、良かったらお見舞いに行かせて!と言ってくれたのだった。嬉しい♪

 

1Fのタリーズで会って、いろんな話をした。Jちゃんの友達にも転移癌の子がいるけれど、今も頑張っているよ!とかね。私の状況も詳しく話し、詳しく聞いてくれた。変化のない病院の毎日に、友の存在は本当にありがたく、嬉しい。きっと、お見舞いもある意味、勇気がいることだと思うの。夏の暑い日に、貴重な時間を費やして、有明まで足を運んでくれて。本当にありがとうね!

 

友を見送ると、まもなく夕暮れの時間となった。

朝陽と同じくらい、大好きな夕方のひかり。今日もきれいにオレンジに、空を彩ってくれました。

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北海道の友から送られてきた甘い甘いトウキビもこの日、美味しくいただけた。病院食以外をたくさん食べるのはまだあまり出来ないけれど、甘みをぐっと噛みしめ、おいしいエキスをぎゅぎゅっと体に取り入れた。こういうエネルギーが、間違いなく私のパワーになっているよ。ありがとう!

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病院最後の夜は、なんとなく名残惜しいような。

今宵は月も見えた。葛西の観覧車も見えた。

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有明の夜よ、さようなら。(ひとまずね)